以前 VAI の記事でも紹介した Devin Townsend(デヴィン・タウンゼンド)。
1993年に VAI でヴォーカリストとして衝撃的なデビューをしたデヴィンは、その後ソロプロジェクトと並行し様々なバンドを結成しながら、1~2年間隔という信じられないハイペースでアルバムを量産し続けています。
先ずはその中で最もヘヴィな、エクストリーム・スラッシュ・インダストリアル・メタル・バンド STRAPPING YOUNG LAD(ストラッピング・ヤング・ラッド)。VAI の時には見せなかった別の顔を披露し、メタル音楽大好きの人からそれほどでもなかった人まで幅広く虜にしました。
アルバム『City(1997年)』からの1曲です。
STRAPPING YOUNG LAD – Detox
デトックス! 人々に溜まった怒りを身代わりとなって吐き出す生け贄としてのデヴィン。
高速メタルドラマー、ジーン・ホグランにも注目だ。人間離れしたスピードと機械のように正確なテクニック。尋常ではないです。
次は2009年から現在も継続中の DEVIN TOWNSEND PROJECT(デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト)。
サウンド面は宇宙に広がるような壮大なスケール感。空間系エフェクトをかけ過ぎているようにも思うけれど、どこか別の次元から鳴り響くようなこの音こそがデヴィン印、トレードマークなのです。
アルバム『Addicted(2009年)』からの1曲。
DEVIN TOWNSEND PROJECT – Awake
Awake!目を覚ませ!と人々を導く賢者デヴィン。相変わらず最高に良い声してるし、ホント良い顔(表情)してる!
時折ヘヴィなデヴィンも顔を出すが、言葉は前向き。「怒り」ではなく「強さ」のエネルギーとでも言おうか。パートナーのメタル歌姫アネク・ヴァン・ガースバーゲンとの相性も良さそうです。
メタル音楽というと一般的にはネガティヴで攻撃的といった偏見が強いですが、デヴィンには「癒しのパワー(愛)」が溢れていて、これまでの型にはまらない特殊なタイプなのではないでしょうか。デヴィンにしか出来ない独自のスタイルを武器に、ヘヴィ/メタル音楽界へ単身殴り込みをかけ、たくさんの迷える人々を救い出したまさに救世主なのだと僕は理解しています。
誰にでも心の闇はあるだろうし、誰かの力になりたいという気持ちも必ず持っているはず。
より良い世界や未来のために皆がパワーをつかえますように。
我々は自由なのだ(Awake 歌詞より)
[外部リンク]
デヴィン・タウンゼンド (wikipedia)
公式サイト