ヤヴァイ人達をご紹介します。
天才ミュージシャン・孤高のギタリスト Steve Vai(スティーブ・ヴァイ)がリーダーとなり結成したバンド、VAI(ヴァイ)。
スティーブ・ヴァイの凄さは今日はおいておいて(!)、リズム隊の2人もヤヴァイ。
ドラムス=テリー・ボジオはロック&ジャズの大怪人=フランク・ザッパを支えたスーパーテクニシャン(スティーブ・ヴァイも同じくザッパ・バンド出身だが同時期には在籍していない)。ベース=T.M.スティーヴンスはマイルス・デイヴィスとセッションし、ジェームス・ブラウンにヴォーカルを見出されたファンク・メタルの化身。いずれも世界屈指の生きるレジェンド達だ。
そして。
これだけの猛者達に囲まれ、初めて我々の前に姿を現した無名の新人ヴォーカリスト=デヴィン・タウンゼンド(当時20歳)である。まさしく「ロックの神々に選ばれし者」であった・・・
VAI – Down Deep Into The Pain
(この4人が正式メンバー。超絶カッコイイ! ドラムもスゴイ。CDでは8分間続きます。)
音楽ジャンルにとらわれないトッププレイヤー達の尋常ではない演奏力についていつまでも語りたいところだが、本作の主役はデヴィンだろう。美しさと激しさの完璧な融合、あちらの世界とこちらの世界を自由に行き来する声。僕にとってのベスト・メタル・ヴォーカリストの座は未だ揺るがない。
そしてここが最も大事なポイントなのだが、どれだけヘヴィなサウンドにのせて絶叫しても、ダークな方向ではなくポジティブな気持ちになれる、他にはないタイプの特殊な作品となっている(本当に重要な事です)。バンド4人に共通する「音楽に対する純粋さ」と「人への優しさ」がこの傑作を誕生させたのだ。
20年間聴き続けても飽きることの無い、無人島に持っていきたい1枚!
VAI – In My Dreams With You
(ベースとドラムスどなたですか? ツアーメンバー?)
VAI – Still My Bleeding Heart (LIVE)
(演奏後、デヴィンがギターを預かりお片付けしているところが新人ぽくてイイ。)
[所有CD]
1. VAI『Sex & Religion』1stアルバム(1993年)。たった1作だけでの解散はあまりにも惜しい。再結成して!